多忙がつづいて、ぼー
しかし、今朝のニュースでちっょと目がパキッと冴えました
盧武鉉前大統領が劇的死亡。自殺のようです。かの国では当然大変な大騒ぎのようですが、まさにドラマか映画のような話。詳しいコメントは避けますが、ドラマティックな「散り方」をしたものですな、整形までしたのにね~ノ・ムヒョン氏。合掌。
さて、そんな韓国の「闇」的な冒頭から入ってしまってナンですが、本日は書きそびれていた韓国映画ネタ『チェイサー』について。ま、こちらも題材的には韓国の「闇」の部分を描いたものではありますが
期待通りというか、期待と違う部分で面白かったです。 手に汗握る系がお好きな方はぜひ
(映画通からの前評判も高かったせいか、結構映画館も混んでました。)
見目華やかなイケメン美男役者だけじゃなく、多彩な「味(アジ)系」役者さんたちの「層」が厚い、という点も、ワタシが韓国作品(ドラマ・映画)に惹かれるひとつの要素。みなさん演じることが好きで好きで仕方ない感じといいますか、「演技」にかける情熱が見るからにヒジョーに濃いところも好きなんですが。そんな中わかりやすく「熱い」というより、心の奥にはものすごく「熱い」ものを抱えつつも、なんとも演技自体は「自然体」でさらっとした味わい。ある意味韓国では「稀有なタイプ」といいますか。この映画の主演のおふたりには、そういう魅力が共通してあるんですよね。
ザ・イケメン
とまでは言い切れないまでも、整形レス
なナチュラルフェイス。でも、どこかクセになるシュッとしたお顔立ち&けっこうなタッパ。作りこめばきっとイイ男役までやれちゃうあたりのポテンシャルまでお持ちの、キム・ユンソク氏と、ハ・ジョンウ氏。マツヤマ的に同じカテゴリーに位置づけさせていただいている30代と40代の実力派役者対決といいますか、このおふたりがガチでぶつかったこの映画。なによりもふたりの名演技が心底楽しめましたね。 このキャスティングには、まさに「拍手」!!っす。
物語は街から消えたデリヘル嬢を探すユンソク氏演じるところの元刑事の「風俗店経営者」と、ジョンウ氏演じる猟奇的な殺人を繰り返す「異常者」の息詰まる恐怖の攻防、とだけ言っておきます。サスペンス映画ですんでね。ネタバレなしで~。ある意味「展開」は、えー、こんな風に転がっていくんだ、となんとも意外な感じで進みます。最初、割とあっさりつかまっちゃうのよね、ジョンウ氏
だから、そこから、「どーもって行くのよ」というところに興味が惹かれますな。さーさー、怖がってくださいよぉぉ。
ときおりこれいらねぇーだろーという韓国映画おきまりともいえる「ゆるいシーン」(とくにマジでこうだとしたらムカツクともいえる「無能」な警察の描き方。ワタシ的にあ、あれ邪魔でしわ、やりすぎてて。苦笑)が織り交ぜられるのですが(笑)、基本的には「緊迫感」と「恐怖」を上手にあぶり出しメリハリを効かせたうまいつくり。映像のトーンも、ドキドキをあおるしね。
雨の使い方は、相変わらず「お家芸」の韓国作品。この映画でも雨はすごい演出効果をあげてます。こういう哀愁に濡れた雨って、なかなか他国の映画では出せないトーン 。ただ、この雨の使い方や、「チェイサー」という題名の通り、チェイス(追走)するシーンが多用されているのですが、この核となる追いかけシーンに『殺人の追憶』(マツヤマの敬愛する二大韓国監督のひとりポン・ジュノ氏の代表作。最高。)の影響を非常に強く感じました。辛口に言うとまるでパクっちゃってる?的な
相当にあの映画を研究されているのではないでしょうか、この作品の監督ナ・ホンジン氏は。そこがちょっとというか、うーむだったけどね。ま、なかなかおもしろかったんで許そう・・(苦しい笑い。まさに苦笑)
長編の監督は初めてだったというナ監督。ワタシ的に彼の演出手腕として褒めるならばやはのこのふたりの役者のもってる「器の幅」を増幅して引き出したところ。キム・ユンソク氏は有名韓ドラ『復活』のポップコーン(みたいなお菓子)食べ続けてるヒョーヒョー探偵役でご記憶の方も多いと思いますが、彼、この作品で名わき役から一気に「ビッグな役者」に変貌を遂げたように思います。無論、実力はすでに認められている俳優さんなんでしょうけれど「映画の主役」の仕事、どんどん増えるんじゃないでしょーか。ワタシの目には確実に「ポスト・ソン・ガンホ」に見えたというか。(監督もそれを意識していたように思います。)いっつも「こまった時のソン・ガンホ」なところが
韓国映画の場合ありますが、ガンホ氏に回ってくるような仕事、ユンソク氏にだって十分やれるだろーというか。それぐらいの可能性をスクリーンで振りまいてましたな。
また、ハ・ジョンウ氏に関しては、ワタシの大好きなキム・ギドク監督作品のいくつかで拝見してからひそかにずっと気になっているのですが、非常にナチュラルな演技がうまいというか、その役に応じてカメレオンのように変わってしまう、つーか、ナメクジのようにとけてしまうというか、誰がやってるのかを意識させないぐらい見事に「溶け込んでしまう」んですよね、役に映画に。芝居がなんともリアルなんすよねー。舞台での経験が長いというあたりにもその実力がしのばれるわけですが。(ちなみに例外として、役者陣はナイスメンバーだったが、脚本その他作品のデキとしていまひとつノーヒットな韓ドラ『H.I.T』の出演は可愛そうでしたけどー
)そういう溶け込み系の彼が今回ガッツリと「存在感」を押し出しながら、この難役をまたリアルにさらっとやってるのよ。
とくにごくフツーに見える人間の中に潜む激しい狂気という部分ね。つまりこの「ごくフツーに」見えるってところが、なかなか難しいんだけどさっ、それを「出せる」感じに彼の「フツー顔」とフンイキってまたほどよいんですよね。そのあたりをわかってビシッと捕らえてるあたりに、監督エライ~
と思った。日韓合作で、ジョンウ氏は妻夫木君との競演もするらしいですが、今後レベルの高い作品にどんどん出演していただき、我々映画好きを楽しませていただきたいと思います。
この作品、デカプリオでリメイク決定とのことですが、彼はどっちの役?たぶん犯人役のほうか、オイシイしな。デカプリ氏ということは、いまや「リメイク王」と化したスコセッシが監督するのだろうか。またぁぁ??
おっとー、ついつい長く書いてしまった。さっ、宿題しよーっと。映画はまだまだ全国公開中です。
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