カレーの話題に続き、そーいえばのドンちゃんネタ。昨年夏の韓流フェスティバル時には、見逃してしまった映画、お気に入り
男優のひとり、カン・ドンウォン氏主演作品『M』を先日鑑賞。
場所は韓流映画館として定着してきた六本木シネマート。東京での上映は先ごろ終わってしまったが、全国各地での公開はこれかららしいので。
いろいろな意味で賛否両論だった『デュエリスト』に続いて、イ・ミョンセ監督と組んだ作品。なぜこの作品を選んだか、というインタビューで「監督とまたやろう!と約束していたから」
と答えたという律儀なドンウォン氏。(たぶん冗談だと思いますが
)
ネットで見たインタビュー等での監督の談話では、とにかくドン氏とは「気が合う」「同じ遺伝子」という言葉がよく出てくる。監督の独りよがりでないことを祈りたいけれど(笑)気にいられちゃってんだよねー彼の「美しさ」を。なにせ「映像美」にこだわる人だから、きっと。
今作ではスランプに悩んでいる「イケメン小説家」という設定ながら、イケメン風のヴィジュアルというよりもちょい変人的な見栄えを演出。「M」の字にカットされた前髪、黒縁の丸っこいメガネで、「美」の部分をあえて引き算?いろんな役がやりたい盛り
なんだろうなぁと思わせる、今までにない彼の演技の「引き出し」やチャレンジは楽しめる。
ミステリアスな要素も多めのためネタバレするといけないので詳しくは書かないけど、ストーリーの主軸は、マツヤマ的に見るとベタに韓流チックともいえる「初恋との葛藤」「初恋への執着」。その単純な主軸を、ミヨンセ風の現実と非現実が入り混じるような映像の幻想感とともに、どこまで「複雑に描くか」というところにチカラを入れた作品なのではないかと思う。
個人的には、テクニックや、構造の手法を複雑にしすぎるあまりグーッと入り込めるような感情移入がしずらくなるという相殺点がもう少し消化されるとうれしかったように思う。しかしこのストーリーをシンプルな構造で描いたらかなり「ベタ」なものになるわけで、そのさじ加減がかなり難しかったのではないかと推察される。とっちらかりそうな感じをよくまとめてたとは思うけどね。ストレートなものを好みがちな韓国の観客的にはどーだったのかしらこういうの。マツヤマも号泣した
前作の『私たちの幸せな時間』のほうが、題材は特殊でも物語の構成はストレートだったし、たぶんウケたんだろうなぁ、興行的にも。ワタシ的にはその構成の複雑さをもう少しシンプルにして、主軸のストーリーをもう少し複雑にしてくれれば、なーんて、ナイモノねだりしたくなったりもしましたな。
後半の後半、物語全体を覆っていた「ナゾ」がある意味全部ほどかれて(大したナゾではなくよっぽど勘の悪い人以外なら最初からわかるような簡単なナゾなんだけど)構造がシンプルな韓流テイストに戻る瞬間がいくつかあるのだが、そこにスポッと入るとやっぱり「泣ける」んだなぁ。女優さんたちも適役だし。ロマンチックとスタイリッシュとベタぎみ韓流テイスト。これがミヨンセ・ブレンドなのか、と認識はできたような。とにかく、いろんなことは考えちゃったりしながらも
ワタシ自身も白昼夢の中にいるような気分で、ドンウォン氏でなければいったい・・・!というようなこの役をこなしていたドンウォン氏に魅せられました。独自の存在感で今後も観客をブイブイ言わしてくださ~い。なにせ風邪気味で体調が悪いときに見たので、DVDになったらもう一回見てみたい。
とにかくどんどん役者としての幅が広くなっているドンウォン氏。もっといろんな監督と組んで欲しいっすね。気の合う監督だけじゃなく、バトルするような人とかキム・ギドク監督あたりの「突き抜けた監督」と組んだところとか、見てみたいなぁ。
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